日本のビルド・ア・ベア ワークショップ
Posted by 著者ブログ | Posted in ビルド・ア・ベア ワークショップ | 投稿日: 2010年03月22日
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本書の中では、OQの高い企業の例として、「ビルド・ア・ベア ワークショップ」が取り上げられています。この企業の行っている事業は、ぬいぐるみやそのぬいぐるみ用の服などの小売店舗での販売です。しかし、単にぬいぐるみを販売しているというよりも、ぬいぐるみを自分の好みにカスタマイズしていく楽しみを提供していると言ったほうがいいでしょう。彼らは「体験型ストア」と称しています。
すでに日本にも進出しているので、翻訳の正確性を高めるためにも、店舗に出向いてみることにしました。しかし、さすがに子供がメインターゲットであるビルド・ア・ベア ワークショップに、おじさん1人で行く勇気はありません。妻に頼んで、池袋のサンシャインシティ内にある店舗に一緒に行ってみました。
店舗に近づくと、まず、にこやかなお姉さんが挨拶してきました。そして、ぬいぐるみの外側の部分だけが積まれている棚に案内されます。社名に「ベア」がつくので、ぬいぐるみはクマだけかと思っていたら、フクロウやさる、犬のぬいぐるみもあります。15種類以上のぬいぐるみの皮がならんでいるので、どれを選ぶかで結構時間がかかりました。さらに、同じ種類でも、縫い方の違いで微妙に顔の表情が違います。たぶん、わざと均一にならないようにしているのだろうと思います。一番かわいい(と思う)ものを選びました。
次に、サウンドチップを選びます。「I Love You」という声がするチップを選んで、ぬいぐるみに綿を入れる所に移動します。綿を入れ、サウンドチップを埋め込んだ後に、儀式があります。ハート型の心臓にキスして、ぬいぐるみにもキスをさせて、願い事をするのです。さすがに妻も照れくさそうでしたが、子供たちは、これで、ぬいぐるみとお友達になった気持ちになるのでしょうね。
綿が入ってふっくらしたぬいぐるみができたら、次は出生証明書をパソコンでつくりました。名前は、なぜか「リック」としました。なんとなく、和風の名前は似合わない感じがしたのです。
問題は、この後です。店内には、この裸のリック君用の洋服がたくさん飾ってあって、それを無視してレジに向かうことはほぼ無理でしょう。妻は、リック君にいろいろな服を着せ始めました。Tシャツ、ジーンズ、オーバーオール、下着まであります。帽子、サングラス、靴下に靴、バッグなど、小物も充実しています。結局、ぬいぐるみに加え、サングラスと革ジャンを購入しました。ぬいぐるみだけだと1700円だったのに、合計5750円にもなってしまいました。
リック君は、自宅のソファーに陣取っています。妻は、次のアイテム(和服?)を狙っているようです。
黒岩健一郎