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中小企業の事業承継とM&A
後継者不在、世代交代で悩んでいるあなたに
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著者名 |
畠 嘉伸 |
判型 |
四六判・2色刷り |
頁数 |
176 |
定価 |
1,760円 (本体1,600円+税) |
ISBN |
9784496044243 |
第1刷 |
2008年06月28日 |
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この本の内容
手塩にかけて育ててきた会社が、末永く続くことは、経営者共通の願いです。しかし、今、リタイア世代の経営者の半数近くが後継者問題に悩んでいるといわれています。実は、会社も人も同じようにアンチエイジングが必要です。そして、中小企業の「不老不死の秘薬」として急増しているのが、M&Aです。
友好的なM&Aでは、「技術力やノウハウを正当に評価する。事業をそのまま引き継ぐ。従業員は現状のまま雇用。社名も残す」という条件で、経営者は変われど会社はこれまでどおりに存続することも可能です。
会社を存続させる道で悩んでいる方のバイブルになる本。
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この本の目次
PART1 事業承継、とるべき道は?
事業承継における5つの選択肢 会社をたたむのは簡単なことなのか 他
PART2 M&Aで事業承継ができた!
M&Aのメリット、そしてリスクは M&Aで事業承継、技術を守る・会社をのばす 他
PART3 M&A、これが知りたい!
最初に知りたい基本の疑問 M&Aの実行、具体的な流れ
PART4 こんなにいろいろあるM&Aのカタチ
株式交換・移転 合併 事業譲渡と分割 他
PART5 M&A、いざ実践
買収企業の選び方 アドバイザーの選び方 他
付 録 M&A・事業継承関連資料集
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本書の「中身拝見」
はじめに
手塩にかけて育ててきた会社が、末永く続くことは、経営者共通の願いです。ところが、今、リタイア世代の経営者の半数近くが後継者問題に悩んでいるといわれています。本書は、そうした悩みを抱える方に向けて、中小企業を対象としたM&Aについて初歩から解説した入門書です。
一般に、中小企業の経営者は、「親族に後を継いでもらって引退すること」を双六の「あがり」と考えている方が多いようです。しかし、今、事業承継の問題に直面している団塊の世代は、核家族化が進んだ世代です。後継者となるべき子の数が親の世代に比べて減ったうえ、職業の選択肢が多岐にわたり、親とは別の道を歩んで当然という考え方も定着しています。また、バブル崩壊以降の不況は、中小企業の経営を圧迫し続けてきましたから、子にその気があっても、「苦労をするから継がせたくない」と考える経営者も増えているはずです。
「会社を子が継がない、ほかに継ぐ人もいない、でも従業員がいて取引先もあるからつぶせない」
多くの中小企業経営者は、そんな本音を抱えながら、老いや健康不安と戦いつつ、経営を続けているのが現実かもしれません。
こうした現状を背景に、実は今、中小企業の事業承継問題の解決策としてのM&A件数が急増しています。なぜなら、友好的なM&Aでは、「技術力やノウハウを正当に評価する」「事業をそのまま引き継ぐ」「従業員は現状のまま雇用」「取引先を継続する」「社名を残す」という条件で、経営者は変われど、会社はそれまで通りに存続することが可能だからです。
そこで私は、まずはM&Aには縁がないとお考えの皆さんに、
「M&Aを利用すると、事業承継をはじめ、さまざまな問題を解決することができる」
ということを知っていただきたいと思いました。
M&Aの実務は複雑で、種類も目的も多岐にわたります。だからこそ、中小企業の将来に対しては、さまざまな可能性をもっています。ハッピーリタイアがなかなか見えてこない中小企業の経営者にも、M&Aは新たな「出口」を提案することができるのです。
本書は、中小企業の経営者がご自身のケースと照らし合わせて、M&Aを選択肢の一つとして考えるためのものです。内容は平易に、広く浅く、事例を多く交えて解説しています。本書を通じて、M&Aとは大会社のものでも、会社を乗っ取られるものでもなく、会社を若返らせ、健康で長生きさせるための、一つの方法だと理解していただければ、幸いです。
平成20年5月 畠 嘉伸
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著者の情報
税理士・米国公認会計士。M&A専門会社スターシップホールディング代表取締役兼CEO。主に経営者難の企業に対するM&Aコンサルティング、M&Aによる企業再建コンサルティング、ベンチャー企業の公開支援業務、企業価値評価業務を多く手がける。
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