「いま、ここにないのなら、自分で作る」「誰もやっていないのなら、自分が始める」――。 人と地域と社会を支える31人の仕事と働き方を描いた人物ルポ。農家、豆腐屋、大工、ミュージックカフェ店主、川のクルーズの船長など、老舗の生業から新たな仕事を作った人までを取り上げる。月刊『企業診断』での連載を大幅に加筆修正。
【プロローグ】 農ある暮らしを紡ぐ若き都市農家 【第1章 仕事の原点に立つ】 「ただの町の豆腐屋」という矜持/OLから転身し、東京・新宿で八百屋を営む/日本の伝統構法で木造住宅を建てる/街角のコミュニティをめざす銭湯/オーガニックな庭で自然を伝える植木屋 【第2章 暮らしから紡ぐ】 「遊びの栄養士」として自宅ショップを開く/定年後の男たちが高齢者のケアに挑む/手作りほうきを復活させ、伝統を伝える/家庭の味を込めたおにぎりで商店街に「縁側」を/障がい者のアートに出会う美術館 【第3章 好きが仕事に】 音楽で人をつなぐカフェ&ライブハウス/アフリカの布で洋服を仕立てる「お針子デザイナー」/街と人を元気にするコミュニティシネマ/主婦がつくった山村のレストラン/小舟の川クルーズで水都・大阪の再生を 【第4章 地域で興す】 東京で林業の会社を起こす/「お金の地産地消」をめざすNPOバンク/真心の商いをする老舗の金物屋/大地と地域に根ざすオーガニックな種屋/住民運営の「百貨店」で農村を守る 【第5章 社会を変える】 フェアトレードでスローな暮らしを/生活者が科学技術の主役に/まちのおばちゃんの力で子育てにやさしい地域を/インドネシアの暮らしと環境を守るNGO/社会福祉士として貧困問題に立ち向かう
1964年愛知県生まれ。静岡大学教育学部大学院修士課程修了後、出版社・思想の科学社勤務を経て、フリーライターに。子ども、人と仕事、市民活動、戦後史などをテーマに取材執筆多数。共著に『ひきこもり支援ガイド』、『これがボランティアだ!』、『教師』(いずれも晶文社)、編著に『道遠くとも 弁護士相磯まつ江』(コモンズ)など。現在、月刊『企業診断』(同友館)にて「Work Goes On!―リスタートの人生」を連載中。
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