今日の資本制市場経済の行き詰まりを打破するのに期待されているのは中小企業の活躍である。本書は市場経済が引き起こしている問題性への対抗という働きが含まれている中小企業の可能性を訴えるものである。
●第1章 市場経済の問題性と対抗力としての中小企業 ●第2章 今日の経済社会と小企業・家族経営の意義 ●第3章 固有性志向による中小企業の新たなモノづくり ●第4章 「市民教同」のスモールビジネスの可能性 ●第5章 東日本大震災と中小企業家
黒瀬直宏: 慶応大学経済学部卒業後、中小企業事業団に1970年入職、1996年3月まで26年間中小企業政策遂行の実務に携わった。 以後、豊橋創造大学、専修大学教授を経て、加藤寛嘉悦大学学長の勧めに応じて2009年4月より嘉悦大学経営経済学部教授、2010年4月より大学院「ビジネス創造研究科長」。 2010年11月より日本中小企業学会副会長。NHKラジオ第一放送「ビジネス展望」を1991年より担当。
Copyright © 2007 Doyukan. All Rights Reserved.