21世紀に入ってから大学が果たす役割が教育・研究に加え、地域を含めた社会貢献の重要性が提唱されてきている。しかしながら、その中心は機能的な価値を生みやすい理系大学が中心となっている。そうしたなかで文系大学の地域連携は(買いたい・住みたいなどに代表される)観念的価値を生み出すことである。本書はそこを踏まえ、立正大学などの例を出しながら、わかりやすく解説する。
第1章 文系産学連携と人材教育の視座 第2章 組織間コラボレーションとしての産学連携 第3章 共創的地域ブランド・マネジメントにおける文系大学の役割 第4章 持続可能なまちづくりと文系分野の産学連携 第5章 産学連携活動の評価 第6章 文系・総合大学における産・学・官(公)ならびに地域連携の取り組み 第7章 文系産学連携による組織間コラボレーションの取り組み事例 第8章 文系産学連携による共創的地域ブランド・マネジメント 第9章 文系産学連携による商店街再生のための商業人育成 第10章 大学発ビジネスプランマネジメントを契機とした地域産業振興 第11章 事例にみる文系産学連携の評価に関する現状と課題 第12章 産学連携による教育研究と政策課題
1976年東京生まれ。横浜国立大学大学院環境情報学府博士後期課程修了、JETROアジア経済研究所研究員、米国戦略国際問題研究所客員教授を経て、現在立正大学経営学部准教授。主な著書に『21世紀中小企業の発展過程』(共著・同友館)、『持続性あるまちづくり』(創風社)などがある。
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