人口減少、高齢化、単身世帯化などにより厳しさが増す地方・地域において、如何に内発的な発展を図っていくのかが課題になる。ただ漫然と地域を運営していくのではなく、経営ビジョン・目標を持って、新しい発想で地域経営を進めなければならないが、そのために目指すべきは「自慢できるまち」「羨ましがられるまち」であり、そこに暮らす人々の心の豊かさこそが求められる。本書では全部で24のテーマを掲げ、各地の事例や図解を通して誰もの参考になる情報を網羅し、地域で日々活動する多様な経営主体の方々へ多くのヒントを提供する。
第1講 安心して豊かに暮らす、自慢できるまち、羨ましがられるまちを目指す 第2講 地域経営とは、地域資源を活用し地域生活者が幸福になるために、みんなで進める運動 第3講 地域経済主義から地域顧客主義へ 第4講 地域経営に当たっては、経営機能の視点など3つの視点から取り組む 第5講 地域の資源を基盤に、地域経営の実践を進める 第6講 マネジメントによって地域全体の経営力を高める 第7講 知を重視した地域経営活動に取り組む 第8講 地域の発展の基盤としての社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)等の形成促進が重要 第9講 幸福・価値・満足の向上を目指してバランス・スコアカードに取り組む 第10講 地域マネジメント、地域マーケティングの現状を考える 第11講 元気な地域や儲かっている地域事業所ではマーケティングが行われている 第12講 課題発見、検証、改善等のマーケティング・マネジメントを進める 第13講 地域においてマーケティング感覚・知力を育てるとともに新たな価値を創る 第14講 ハンティング型マーケティングからガーデニング型マーケティングへ 第15講 地域において顧客価値、経験価値を創造、伝達する 第16講 活性化事例の顧客価値マーケティングの実態を見てみる 第17講 外部関係性を高め地域のファンやサポーターを創造しよう 第18講 地域における企業経営は、経営力、ノウハウ力、マーケティング力が重要 第19講 地域産業においては、イノベーションを起こす 第20講 創業・起業者は特長あるノウハウ等を持ち、チャレンジし続けることが必要 第21講 活性化事例に見る地域経営の実践からヒントを探してみよう 第22講 地方自治体において、どのように地域経営に取り組むか? 第23講 地域顧客満足度、地域顧客価値度で地域を見てみよう 第24講 地域の現状把握は、多様な視点で
中小企業診断士(経済産業大臣登録) 1949年、富山県生まれ。同志社大学経済学部卒。富山県庁に入り、企業診断、商業診断、商店街診断、中小企業の経営指導、地域開発関連業務等に携わるとともに、町の企画財政課長、株式会社方式第三セクターの総務部長等として、まちづくり、町の総合計画や第三セクターの経営などを経験する。富山県庁退職。前富山県社会福祉協議会 専務理事。(公財)富山県新世紀産業機構 専務理事・中小企業支援センター長。 【著書】 『地域を経営する-ガバメント、ガバナンスからマネジメントへ』(同友館、2009年) 『これからの地域経営-ローカルガ・バナンスの時代』(同友館、2004年) 『インターネット時代の地域経営』(同友館、1998年) 【主要論文等】 「地域経営における成果指標としての地域顧客満足度,地域顧客価値度に関する一考察」(『日本経営診断学会論集2011』)、「地域経営の診断視点に関する一考察」(『日本経営診断学会論集2011』)、「地域診断から地域経営診断へ-地域経営時代における地域の診断に関する一考察-」(『日本経営診断学会論集2010』)、「インターネットの地域経営に与える影響と対応」(『地方自治経営学会誌 Vol.6 No.2 通巻第10号』2000年) <地域経営研究所> HP:http://homepage3.nifty.com/uminossm/ Blog:http://local-management-i.way-nifty.com/
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