中小企業庁のデータによれば、ここ10年以内に中小企業の約半分が事業承継の局面を迎えると言われています。 事業承継を円滑に進めていくにはどうしたらいいのでしょうか。 事業承継の専門家に依頼すれば解決できるのでしょうか。 事業承継は、専門家に依頼するだけで解決できるものではありませんし、かといって経営者が一人でできるものでもありません。 経営者と専門家がタッグを組んで初めて取り組んでいけるものです。 本書は、実際に著者が携わった事例にも触れ、専門家に任せておけばいい専門的なところはなるべく省き、経営者が事業承継を考えていくにあたって、経営者自身に知っておいていただきたい、取り組んでいただきたい事業承継の基礎の部分を中心に解説した内容になっています。
第1章 事業承継は、企業永続のために行う経営者最後の大仕事 ・事業承継を取り巻く環境 ・生きた事例、日本の老舗企業の事業承継に学ぶ ・事業承継の出口は、たった4つしかない ・組織再編、それは個々の会社にあわせたカスタマイズ事業承継 第2章 経営者一人ではできない事業承継 ・事業承継で経営者が直面する課題 ・事業承継は、専門家に任せよう 第3章 経営者が考え、取り組むべきこと 〜後継者問題〜 ・後継者問題を考える ・後継者がいない場合はどうする?(親族外承継) ・後継者対策の始め方(親族内承継) 第4章 経営者が考え、取り組むべきこと 〜自社株問題〜 ・自社株問題を解決できるのは、経営者しかいない ・自社株対策の始め方 第5章 ホールディングス体制で、会社の未来が変わる ・組織を変えることが自社株対策になる ・合併・分割・株式交換の具体例 ・おすすめは株式移転=ホールディングス体制 第6章 事業承継を成功させるために ・知っているのと知らないのでは大違い ・税理士を味方につけるには ・ビジョンはありますか?
小西 孝幸(こにし たかゆき) 税理士 1978年生まれ 福岡県北九州市出身 学習院大学法学部法学科卒業後、都内会計事務所へ入社。 オーナー系企業を中心に合併・分割といった組織再編業務に数多く携わる。 2013年 ワイズ・パートナーズ税理士法人 代表社員就任 組織再編の知識・経験を活かし、業界でも数少ない「事業承継専門税理士」として活動していくことを決意。ここ数年の事業承継支援の案件数は200件を超える。 2015年 一般社団法人100年経営研究機構 監事就任 長い歴史を積み重ねてきた事業承継の成功事例でもある長寿企業からの学びを活かし、税務だけにとらわれない、より幅広い視点から中小企業の事業承継をサポートすべく活動している。 小林将也(こばやし まさや) 税理士 1980年生まれ 埼玉県志木市出身 慶応義塾大学法学部政治学科を卒業後、独立系大手会計事務所に入社。 組織再編業務を中心に大規模な税務調査対応に至るまで、さまざまな案件に従事した実績を持つ。 2012年 ワイズ・パートナーズ税理士法人 代表社員就任 事業承継専門税理士として、経営者と接することの多い税理士などの士業やコンサルタントと広く提携し、多くの経営者が抱える事業承継や自社株に関する悩みを解決すべく活躍中。 ここ数年間で手掛けた事業承継コンサルティングの案件数は、200件を超える。 最近では、その専門性の高さから、特に税理士からの相談依頼が急増しており、顧問税理士との連携にも積極的に取り組むなど活躍の場がさらに広がっている。
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