日本の中小企業が海外展開を機に進出国でイノベーションを興す、そして、そのイノベーションを日本へリバース(フィードバック)させることで組織の持続的成長に繋げる、そんな戦略を描けるための手順と方法論の枠組みを明かにすることを共通する一つの問題意識として、「戦略」と「マネジメント」に関わる複数の切り口から事例分析したもの。
第1章 中小企業の国際経営の理論と視座 第2章 日本の中小企業のリバース・イノベーション戦略 第3章 知識移転の観点からの日本中小企業のリバース・イノベーション実現の条件 第4章 中小企業のリバース・イノベーションとマネジメント・コントロール 第5章 中小企業のリバース・イノベーション─海外経営戦略における新潮流の実態─ 第6章 伝統地場産業「陶磁器」の事例─イタリア─ 第7章 製造業「機械加工・自動車部品」の事例─タイ─ 第8章 伝統地場産業「日本酒」の事例─中国─ 第9章 ものづくり産業の事例─マレーシア─ 第10章 サービス業「IT・コールセンター」の事例─フィリピン─ 第11章 中堅企業のサービス業における事例─タイおよびベトナム─ 第12章 中小企業の海外活動における法的視点からのリスク管理 第13章 分析・結論・含意─中小企業のリバース・イノベーション─
1976年東京生まれ。横浜国立大学大学院環境情報学部博士後期課程単位取得満期退学。JETRO(日本貿易振興機構)、アジア経済研究所研究員、立正大学経営学部講師、准教授を経て、現在立正大学経営学部教授。主な著書に『地域再生と文系産学連携』(同友館)などがある。
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