飲食業界は「ペニー(日本円で約1円)ビジネス」と呼ばれ、わずかの利益を積み上げることがビジネス成功の法則とされている。この考え方は当然、労務コストにも向けられており、気が付くと、法に触れる行為をしてしまっているケースは枚挙にいとまがない。とくに、従業員の意欲を異常なまでに掻き立てて、本人の意思で何時間でも労働したくなるように仕向ける手法が横行しているのが現実である。 そうしたなか長年関西の飲食企業で執行役員として、コンプライアンスを遵守しながら成果を出してきた著者が伝える人事制度や業務規程のつくり方、さらには従業員教育手法として私の提唱する「やわらか指導術」を導入方法、そして、メニュー開発の仕方など解説する。
第1部 店の「体幹」アップが持続した成長に結びつく 第2部 飲食店経営に必須の成長戦略15のポイント 【採用】 労働力を確保するために Point1 ペニービジネスの業界で、どうやって優秀な人材を採用するか Point2 パートタイマーという働き方はなくなる? Point3 外国人も貴重な戦力になります 【運営】 働き方改革に対応するために Point4 根性論だけでは解決できない長時間労働 Point5 メニュー、原価、帳票の三種の神器がいいビジネスモデルを作る Point6 時給を上げても人件費が下がる方法とは? 【制度】 持続的成長性を手に入れるために Point7 飲食ビジネスは人を育てることで成長する Point8 ダイバーシティー(多様な人材を活用する)プログラムの活用法 Pint9 一度下がった評価のダメージは大きい Point10 メンタル疾患が発生し続ける制度になっていないか Point11 安心の労務管理がモチベーションを高める 【業績アップ】 Point12 助成金制度を活用して成長しよう Point13 多店舗展開はスクラップ&ビルドなしの「しくみ化」で Point14 人あってのデザインを考える Point15 メニューの開発、見直し
1971年大阪生まれ。中小企業診断士、社会保険労務士。大学卒業後、関西を中心に100店近くを展開する和食レストラン「かごの屋」立ち上げ初期から関わる。事業を継続発展させる独自のノウハウを展開。20歳代でエリアマネジャー、30歳代で50店規模統括営業部長、執行役員総務人事部長等の重要ポストを経験。2012年8月に株式会社ユアコンパスを設立。中小企業の経営指導や研修指導もこなす。
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