「働き方改革」が問われる中、企業による採用管理の最新状況、ヒューマンアセスメントの重要性、配置転換におけるLGBTなどの問題、ライフシフト、人事考課における評価者の能力の問題、第一線クラスの管理者にみる旧態依然性、などの労働環境にかかわる論点を整理したうえで、学生にはこれからの自分の働き方、企業にはこれからの人材管理戦略を考えてもらえる内容にしたい。 一般人(社会人)を対象とする課題提示的内容(第I部)と、学生を対象とする教養的内容(第II部)の2部構成とし、前者については雑誌『賃金事情』の連載内容を中心に構成し、後者についてはテキスト的な内容に終始せず、新しいテーマを積極的に盛り込み、研究者(筆者)から学生へ、働き方に関するさまざまな問題を提起する。
第I部 労働環境転換期における人的資源管理と新たな課題 第1章 労働環境転換期における人的資源管理 第2章 ポストバブル期の人的資源管理 第3章 産業構造改革、雇用の多様化と人的資源管理システムの再編成 第4章 新たな経営課題への挑戦と人的資源管理システムの整備 第II部 21世紀の人的資源管理――課題への具体的対応 第5章 人的資源管理の変遷と今後の展望 第6章 戦略的人的資源管理と人事部門の役割 第7章 キャリア形成と能力開発 第8章 モチベーション管理と賃金管理 第9章 多様な働き方時代への対応と人事評価 第10章 変化する労働環境と人的資源管理監査
梶原豊:高千穂大学名誉教授 吉村孝司:明治大学専門職大学院教授
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