企業を取り巻く環境が大きく変化している。そのなかでも経済のグローバル化、ICT(情報通信技術)の発展、また国内市場を見ると少子高齢化問題が進み、労働人口の減少などあげられる。本書はこうした問題意識に基づき、中小企業の現状と課題、今後の展望等について、中小企業研究の総論、各論として、産業構造、産業集積、地域経済、IT化・グローバル経済化、中小企業政策等、各視点から分析・考察するもの。
第1章 中小企業研究の歴史と展開 第2章 産業構造変化と中小企業 第3章 産業集積の成長・縮小と労働生産性 第4章 基盤産業における存立条件の変化 第5章 大阪における地場産業の歴史と変貌 第6章 ベンチャー企業のイノベーションとネットワーク効果 第7章 グローバル化の深化と中小製造業の経営戦略 第8章 中小企業の国際化と中国市場での戦略的課題 第9章 経済グローバル時代におけるASEAN諸国の中小企業 第10章 住工混在問題、地域活性化と地方自治体 第11章 地域社会活動に着目した自治体中小企業政策の展開
●高田亮爾 1943年生まれ。流通科学大学商学部教授。神戸商科大学大学院経営学研究科中途退学。博士(経済学:京都大学)。大阪府立商工経済研究所・主任研究員を経て、現職。 ●前田啓一 1951年生まれ。大阪商業大学経済学部教授。同志社大学大学院商学研究科博士課程(後期)満期退学。大阪府立産業開発研究所・主任研究員などを経て、現職。博士(経済学:大阪市立大学)。 ●池田潔 1957年生まれ。大阪市立大学経済学部卒業。株式会社日立製作所、大阪府立産業開発研究所(旧府立商工経済研究所)主任研究員、北九州市立大学産業社会研究所助教授、兵庫県立大学経営学部教授、同学部長を経て、大阪商業大学総合経営学部教授、兵庫県立大学名誉教授、日本中小企業学会常任理事。
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