日本企業の財務体質はおおむね良好であるが、長期的にわたって低成長が続いている。特に科学技術面での世界的地位の低下が危惧され、日本の世界における論文数シェアは低下傾向にある。また個別企業に目を移しても、米国企業の「GAFA」や中国の華為技術(ファーウェイ)などが研究開発予算を大幅に増やすなか、日本企業では研究開発の『生産性』を重視し、研究開発予算が増えていない現状がある。そうした現状において、日本企業の研究開発部門の取り巻く環境や課題、そして問題解決法を示したもの。
第1章 研究開発は変わる必要があるのか 第2章 研究開発を診断する 第3章 成長戦略を構想する 第4章 研究開発戦略を具体化する 第5章 組織的な新製品・新事業テーマの創造 第6章 R&Dマーケティングの実践 第7章 オープンイノベーションの本格展開 第8章 全社技術戦略の中枢機能となる 第9章 R&Dテーマのマネジメントを充実させる 第10章 研究人材マネジメントの革新 第11章 革新的組織風土づくり
1983年3月京都大学農学部食品工学科卒業。企業の研究所にて研究開発活動に従事した後、日本能率協会コンサルティング入社。「技術を核とした経営革新」をメインテーマとし、成長戦略の策定とその実現に向けた研究開発革新、新製品開発力強化の分野でのコンサルティング、研修、講演を行っている。2004年〜2013年、京都大学 産官学連携本部・産官学連携フェロー。2010年〜現在、青山学院大学大学院理工学研究科 非常勤講師。 主な著著に『研究開発が企業を変える』(学文社)、『研究開発は成長戦略エンジン』(同友館)がある。
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