これまでさまざまな「顧客戦略」が世に出てきました。CRM、顧客ロイヤリティ戦略、CX戦略、カスタマージャーニー戦略、MA……これらの言葉が出始めの頃は、その新鮮さから注目され、企業がこぞって導入しました。しかし、1年ほど経つと、ほとんどの企業で現場の成果(売上アップ)まで行き着いていないことがわかり、徐々に忘れ去られていきます。そして2、3年後にまた新しい「顧客戦略」が出てくる。それが繰り返されているのが現実です。 なぜ、顧客戦略は、企業の現場に根付かないのでしょうか? 採用した顧客戦略は正しくとも、顧客との接点である現場での“浸透度”が低く、成果を出すまでに行き着かなかったからです。顧客戦略が、本部と現場の間で空回りしてしまっているのです。 顧客戦略が成果まで行き着くカギとなるのは、採用した顧客戦略の良し悪しではなく、“現場の浸透レベル”です。 本書では、「7つのSTEP」を通して、顧客戦略が現場で運用できるようになる方法を明らかにします。
第1部 顧客戦略の基本 1 時代とマーケティング 2 顧客戦略とマス戦略の違い 3 さまざまな顧客戦略の考え方 4 顧客戦略の勘所・課題 第2部 顧客戦略の事例紹介 「メルセデス・ベンツ」の顧客戦略 「ヨネザワ」の顧客戦略 「@cosme STORE」の顧客戦略 「ニック」の顧客戦略 第3部 顧客戦略の実務 STEP1 顧客戦略の全体イメージ共有 STEP2 顧客戦略の仕組みの見える化 STEP3 理想的な顧客感情(行動)の設計 STEP4 顧客戦略の教育プログラム STEP5 顧客接点の活動実践 STEP6 顧客接点のチーム RPDC STEP7 顧客戦略の継続的な運用
株式会社SIS(ストラテジック インテリジェント システム)代表取締役、顧客育成コンサルタント。 1973年生まれ、日本大学法学部卒。 2004年にコンサルティング会社から独立し、「顧客戦略」を現場に根付かせるためのコンサルティングを行う。バイクメーカー(カワサキモータースジャパン)、化粧品メーカー(花王、カネボウ)、メガネ小売業(ヨネザワ)、ビューティサロン、プライベートスポーツジム等、多くの企業現場で顧客戦略の導入と運用指導を行い、成果をあげている。 (著書) 『同じお客様に通い続けてもらう!10年顧客の育て方』(同文館出版) 『お金をかけずに7日間で売上げが上がりはじめる33の法則』(明日香出版) 『お客は自分の欲しいものが分かっていない』(クロスメディアパブリッシング) 『なぜ、CRMは現場の心に根付かないのか?』、『なぜ、CRMは店舗の売上アップに繋がらないのか?』(日刊工業新聞社) 等、9冊
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