従来、中小企業におけるイノベーション促進政策は補助金中心であり、商品化までいたっても、売れないケースが多々見られた。こうしたことを踏まえ、自治体では製品開発にとどまらず、マーケティング、デザイン、販路開拓、プロモーション、ブランディングまでを含んだワンストップコンサルティングの必要性を感じ始めている。本書では大阪市による中小企業のイノベーション促進政策、大阪トップランナー育成事業(TR事業)を事例とし、中小企業のイノベーション促進政策のあり方を考察する。
第1章 中小企業支援政策の効果の解明に向けて 第2章 先行研究の調査と整理〜中小企業政策・市場志向・情報的資源 第3章 パイロット調査〜大阪市TR事業の支援を受けた中小企業に対する事例分析 第4章 研究目的と研究方法 第5章 検証結果〜大阪市TR事業の支援を受けた中小企業に対する定量分析 第6章 考察 第7章 結論〜大阪市の中小企業イノベーション支援政策(TR事業)の効果について見えてきたこと 第8章 理論的発見と実践的提言〜中小企業イノベーション支援政策の効果を可視化する新たな分析視点と理論的フレームワークの提示 補遺 市場志向と情報的資源について
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