IT技術の進化により、これまで取得できなかったさまざまなデータも取得できるようになった。一方、これらのデータを十分に活用できずに喘いでいる企業も多い。そうしたなかで、世の中ではデータサイエンティストを求める風潮が強くなっているが、そのような人材を確保できる企業はいまだに少ない。 データサイエンスの守備範囲はたいへんに広く、使われる数理技術も高度なものも数多くあるが、その根底にある基本的な考え方や向かっている方向を正しく捉えることができれば、複雑怪奇なデータサイエンスの世界でも容易に全体を見渡す限りことができるようになる。 本書はデータサイエンスの扱う基礎的な問題を取り上げ、丁寧に解説したもの。本書を読めば、データサイエンスの流れがわかるだけでなく、基礎的な考え方が身につき、専門家を前にしても対話できるレベルまで知見を広げることができる。
はじめに 第1部 入門編 第1講 データ分析をビジネスに活かす方法を考えてみる 第2講 マーケティングを例としてデータ分析の全体像を眺めてみる 第2部 初級編 第3講 顧客のライフスタイルを読み解いてみる 第4講 エネルギー消費を予測してみる 第3部 中級編 第5講 検定とサンプリングについて考える 第6講 ソフト・コンピューティングについて考える 第4部 上級編 第7講 最適化問題について考える 第8講 データ欠損への対応について考える 付録 手法の補足解説
神奈川県生まれ。東京大学大学院理学系研究科修了(理学修士)。政策研究大学院大学修了(公共政策修士)。専門は、経営管理、データサイエンス。 都市銀行勤務を経て、現在は大手企業に所属。単独部門では解決できない全社的な問題解決に取り組むほか、中小企業経営にも参画の経験がある。組織力強化のためのメソッドを提唱し、多くの職場で成果を出している。主な著書に『誰がやってもうまくいく!最強の組織づくり』(同友館)がある。
Copyright © 2007 Doyukan. All Rights Reserved.