イノベーション・新規事業の創出が強く求められる日本企業にとって、今後の成長産業であるヘルスケア分野への関心は高いと考えられます。ただし、ヘルスケア分野における新規事業の立ち上げは決して容易ではありません。そこで本書は、ヘルスケア分野におけるイノベーション創出・新規事業創出をめざす方々に、新規事業創出の戦略的マネジメントの基本的な考え方、具体的な新製品・新サービスを検討する具体的な分析ツールに加えて、ヘルスケア分野のイノベーションを促進するための産業界及び行政の支援策、ヘルスケア分野の新規事業の具体的な成功事例を分析し、わかりやすく解説します。
はじめに 第1章 ヘルスケアのイノベーション 第2章 新規事業創出戦略 第3章 ヘルスケアビジネスの潮流 第4章 ヘルスケアビジネスの要諦 第5章 ヘルスケアビジネスの具体的事例 おわりに
●玄場公規 法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科・教授。大阪大学大学院工学系研究科・招聘教授。東京大学学術博士。三和総合研究所研究員、東京大学大学院工学系研究科助手、東京大学工学系研究科アクセンチュア寄附講座助教授、スタンフォード大学客員研究員、芝浦工業大学大学院工学マネジメント研究科助教授、立命館大学大学院テクノロジー・マネジメント研究科副研究科長・教授、滋賀医科大学非常勤講師を経て、現職。著書『理系のための企業戦略論』(単著、日経BP社)、『製品アーキテクチャーの進化論』(共著、白桃書房)、『イノベーションと研究開発の戦略』(単著、芙蓉書房)、『後継者・右腕経営者のための事業承継7つのステップ』(同友館)ほか。 ●新井卓二 山野美容芸術短期大学特任教授。経済産業省健康投資WG専門委員。経済産業省地域ヘルスケアビジネス創出アクセラレータ。経営学博士(MBA)、大阪大学学術博士。証券会社を経て、法人向け出張リラクゼーション株式会社VOYAGEを起業し売却。明治大学ビジネススクールTA、昭和女子大学研究員、山野美容芸術短期大学講師を経て現職。「健康経営 新井研究室」を主宰し、経済産業省等官公庁ほか、健康経営で先進的な企業を招き勉強会を開催。著書『経営戦略としての「健康経営」』(共著、合同フォレスト)ほか「『健康経営』の投資対効果の分析」等健康経営の論文多数。 ●小野恭義 公益財団法人大阪産業局プランナー、株式会社SRS技研代表取締役。近畿大学商経学部卒業後関西学院大学大学院経営戦略研究科修了(MBA)、その間出版・広告業界からネット通販事業の立ち上げを経て、近畿経済産業局が実施する関西の中小企業の航空機産業参入支援事業に参画。大阪産業局にて経済産業省「地域ヘルスケア構築推進事業(H24、25、27)」を責任者として実施。平成27年より大阪健康寿命延伸産業創出プラットフォーム(OKJP)事務局を設立当初より務め、ヘルスケアビジネスコンテストの健康産業有望プラン発掘コンテストを平成29年より毎年実施。主に関西のヘルスケア関連企業・自治体・大学等研究機関のネットワークを有し、直近では前記に加えて堺市のヘルスケア企業コンソーシアム、高石市の運営する市民企業行政共創型のリビング・ラボの運営にも携わる。
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