「レセプト」は単なる保険者への請求明細書だけではなく、広義では重要な医療・福祉記録データであると言える。またいくつかの書籍では、診療報酬請求明細書、診療報酬と書かれているが、書籍によって定義が異なって、あいまいとなっている。 本書では医科歯科分野、調剤報酬、介護報酬を含めたものとしてレセプトの定義を定めた。電子カルテ時代においてのレセプトの概要、また外国人患者に対応した国際的医療制度を背景にした国際的知識、レセプト開示に関連した患者説明における説明力、レセプトデータを用いた応用的科学的研究などを解説する。
第1章 レセプト管理とは 1-1 レセプトとは 1-2 レセプト管理(レセプトマネジメント) 1-3 情報更新管理 1-4 これからのレセプト 第2章 レセプト・コンプライアンス 2-1 セキュリティに関するレセプト・コンプライアンス 2-2 不当・不正請求防止に関するレセプト・コンプライアンス 第3章 レセプト情報の活用 3-1 レセプト研究の可能性 3-2 活用事例(学会発表の動向) 第4章 医療サービスマネジメント 4-1 患者満足 第5章 サービスと人材育成 5-1 中小企業の人材育成 5-2 コンテンツ産業における人材育成 5-3 ペット産業におけるサービスと人材育成 5-4 福祉サービスにおける人材育成 5-5 海外の企業における人材確保と人材育成 第6章 マネジメントにおける病院の事例 6-1 医療を取り巻く環境 6-2 組織マネジメントの重要性 6-3 医療事務に求められる使命・役割 6-4 マネジメントの思考法(Do it NOW!) 6-5 世界視点で病院運営をリードする人材 6-6 総括 第7章 医療マーケティングとレセプトマネジメント 7-1 レセプトマネジメント 7-2 マーケティングとは 7-3 サービス・マーケティング 7-4 レセプトマネジメントへの期待 第8章 患者対応と国際化 8-1 はじめに 8-2 医療の国際化 8-3 外国人患者対応の実際 第9章 日本と海外の医療制度 9-1 日本の医療制度 9-2 海外の医療制度
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