ロジスティクス研究では製造業視点の研究が中心となる一方で、小売業視点の研究は多いとは言えない。本書は店舗型小売業がオムニチャネル化していった背景や小売業のロジスティクスに対し、とかく効率性に走りがちな議論を、消費者の便益を実現する「効果」の視点で検討する。
序 章 研究目的と構成 第1節 本書の目的と研究の背景 第2節 本書の問題意識 第3節 研究方法と対象領域 第4節 基本概念の定義と位置づけ 第5節 本書の前提条件と限界 第6節 本書の構成 第1章 オムニチャネル小売業研究の現状と課題 第1節 日本の小売・物流市場環境の変化 第2節 オムニチャネルの定義とフレームワーク 第3節 オムニチャネル研究の現状と課題 第4節 オムニチャネルのロジスティクス研究 第5節 小括 第2章 店舗型小売業のロジスティクス研究に対する文献レビュー 第1節 チェーンストア小売業がロジスティクスに与えた影響 第2節 コンビニエンスストアがロジスティクスに与えた影響 第3節 その他の視点からなる店舗型小売業のロジスティクス研究 第4節 文献レビューから得られる知見 第5節 考察 第6節 小括 第3章 通信販売のロジスティクス研究に対する文献レビュー 第1節 フルフィルメント 第2節 物流サービス 第3節 文献レビューから得られる知見 第4節 オムニチャネル小売業のロジスティクスに対する示唆 第5節 小括 第4章 消費者視点で見たオムニチャネルのロジスティクス統合 第1節 消費者視点から見たロジスティックス統合 第2節 消費者の購買経験に直接影響を与えるロジスティックス統合 第3節 フレームワークの拡張とその意義 第4節 返品におけるロジスティックス統合 第5節 小括 第5章 内容分析によるオムニチャネル事例の分類 第1節 研究方法 第2節 コレスポンデンス分析 第3節 階層クラスター分析 第4節 個々の分析結果の統合 第5節 オムニチャネルの拡張フレームワークとの整合 第6節 小括 第6章 ロジスティクス研究における「アベイラビリティ」から見たオムニチャネル 第1節 ロジスティックス研究の変遷 第2節 ロジスティックス研究におけるアベイラビリティ 第3節 小売業におけるアベイラビリティ 第4節 考察 第5節 小括 第7章 「品揃え物および品揃え形成」の理論から見たオムニチャネル 第1節 オムニチャネルにおける品揃え物の拡張 第2節 「品揃え物および品揃え形成」の理論に関する諸概念 第3節 オムニチャネルにおける「品揃え物および品揃え形成」 第4節 品揃え物から見たオムニチャネルに対する考察から 第5節 小括 第8章 オムニチャネルにおけるロジスティクスの役割 第1節 チャネルを越えた購買行動を生む消費者ニーズ 第2節 オムニチャネルが消費者にもたらす便益 第3節 オムニチャネルにおけるロジスティックスの役割 第4節 オムニチャネルの社会的意義 終 章 本研究のまとめと今後の研究課題 第1節 本研究のまとめ 第2節 本研究から得られる示唆 第3節 今後の研究課題
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