多くの企業で注目され、導入されているコーチングであるが、コーチングを取り入れた人(組織)の中で持続されることが難しいケースが多くみられる。コーチングはコーチ自身がコーチングのスキルを学ぶことも大事だが、考え方に影響を及ぼす認知的枠組みや考え方そのものを確立する必要がある。そうしたことから本書はコーチングの理論および実践を示したもの。
序 章 組織にコーチングが根付かない3つの理由 1 「コーチングは万能である」という大いなる誤解 2 過去の成功体験から、ティーチング型リーダーシップが優先されてしまう組織風土 3 上司の見せかけのコーチングと、コーチングアップの欠如 第1章 コーチングを持続可能にする基盤 1 ビジネスにおけるコーチングの役割 2 コーチングを持続可能にする基盤 3 コーチングとティーチングの使い分け 4 持続可能なコーチングに不可欠の幸福感 第2章 脳科学に基づくコーチング 1 コーチングをより効果的にするために 2 マルチタスクとシングルタスク 3 脳の「熟考システム」と「自動システム」 4 脳の「防御モード」と「発見モード」 5 繋がっている「脳」と「心」と「身体」 6 フィードバックの効果 7 休憩時間の効果 8 性別の違いを活用したティーチングの可能性 第3章 そもそも《実践型コーチング》と日常の《1on1コーチング》とは何なのか 1 コーチング導入にまつわる、大きな挫折 2 ≪実践型コーチング≫とは、どんな対話か? 3 「コーチング」と「ティーチング」をミックスした日常対話 4 相手の特徴を知るために重要なコーチングスキル「聞く」・「承認」 4 1on1の主役は誰か? 5 1on1コーチングで「メンバー」を知る前に、まず「自分」を知る 第4章 真にコーチングが根付くと、組織は自走する 1 組織のトップがコーチングを停滞させている? 2 継続の実践と仕組みの重要性 3 どんなリーダー像が求められているか? 4 目標設定の仕組み 第5章 事例「自ら進んで動くという行動力の向上」を目指して 第6章 オンライン対談 合力知工×市丸邦博
●合力知工 1988年上智大学経済学部卒業後、93年同大学院経済学研究科博士課程満期退学。福岡大学商学部、同大学院商学研究科教授。経営戦略論担当。 ●市丸邦博 コーチ・コントリビューション株式会社 代表取締役。国際コーチング連盟(ICF)プロフェッショナル認定コーチ。 実践型コーチングを軸とした「自走する組織創り」を企業に促し、組織エンゲージメントが向上するよう、日々支援を行っている。
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