大企業ではすでにメインストリーム化しているESGだが、中小企業での取り組みはまだ進んでおらず、SDGsについても認知していない中小企業は全体の約半数近くにものぼる。 また、支援する側である金融機関においても取り組みは開始されているものの、まだまだ認知不足な職員も多く、かつ制度融資的な活動が多く、本質的な取り組みにまで至っていない。 本書は、中小企業にとってのSDGs/ESGの本質的な意味を解説し、中小企業向けのESG診断書を提示する。SDGsに取り組む手法(PDCA)と、中小企業としての社会とのコミュニケーションを示す“統合報告書”を簡易に作るための様式を学ぶことができる。 「わからない」「時間がない」「人材がいない」「効果が見えない」「自社には関係ない」となりがちな中小企業との建設的対話を、ESG診断を踏まえ、金融機関としてどう進めるか。そしてその先にある具体的な支援(ソリューション)をどう行うか。具体的な手法を伝える。
はじめに 第1章 サスティナブルな社会とは何か、SDGs/ESGとは何か 第2章 事業性評価にSDGs/ESGの視点を組み込む 第3章 サスティナブル診断I 〜基本タイプ〜 第4章 サスティナブル診断II 〜応用タイプ〜 第5章 サスティナブル診断III(小規模企業向け) 第6章 サスティナブル診断IV(事業協同組合向け) 第7章 建設的対話とは何か、その手法は 第8章 サスティナブルファイナンス実現のための情報開示推進について 第9章 中小企業がSDGsに取り組むうえでの基本的手法 第10章 サスティナブルファイナンスの推進とスマートファイナンスの実践
株式会社商工組合中央金庫 顧問。 公益財団法人日本生産性本部 認定経営コンサルタント。 1985年 商工組合中央金庫入庫。 以降、下関・さいたま・仙台・神戸・東京の5つの支店長を歴任。 2017年 一般財団法人商工総合研究所 専務理事。 2019年 株式会社商工組合中央金庫 常務執行役員。 2022年 現職。 【著書】 『事業性評価と課題解決型営業のスキル』(商工総合研究所) 『経営者の条件』(同友館) 『企業価値向上マニュアル』(同友館)
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