「診断士の独立開業日記」vol.2
『“道産子的”マイペース開業日記』

秋田舞美(中小企業診断士)

実務補習を終え、平成17年2月に無事、診断士登録をした私。けれど、社会人経験が3年にも満たない私にとって、独立なんて夢のまた夢でした。

でも、その夢が現実に近づいたきっかけは、やっぱり「飲み会」。“酒席に好機あり”??私の大事な格言です(笑)。

【それでは、再び当時に戻って平成17年8月】

2月に何とか実務補習を終え、診断士登録は完了。でも、コンサルタントどころか、社会人経験さえ3年もない私。当時は、「お仕事をいただいても、ちょっとこなす自信はないし…。本命(注:この頃は、公認会計士を目指していたのです♪)の受験を頑張ろう!」と考えていました。

とは言え、せっかくお誘いいただいたことだし、今後のためにも診断士の新入会員歓迎会には出席しておくことに。こうして到着した会場は、例によって、またもや時間ギリギリ。残っていた座席に着席しました。

さっそく、何名かの方と名刺交換。○○事務所、(株)○○商会…。「へぇ、診断士として独立されてない方のほうが多いんだなぁ」??なんて考えていると、隣に座った方からいただいた名刺には、「(独)中小企業基盤整備機構 新連携サブマネージャー(現・プロジェクトマネージャー)」との文字。不勉強で、中小企業基盤整備機構(中小機構)すら知らなかった私ですが、新連携は平成17年度から開始された施策。本当に立ち上がって間もない頃のことでした。たまたま、新連携担当の千葉恒雄・前北海道支部長(現・本部副会長)も近くに座っていらしたので、ご挨拶申し上げました。

【さらに数日後…】

すると数日後、千葉先生から、「一度、機構に顔を出してみてよ」との嬉しいメール。失礼なことに、先生の経歴も知らず、深い考えもないままに「公認会計士の受験勉強の気晴らしに、社会人気分を体験してこよう」と伺ったのですが、事態をさっぱり理解していませんでした。

どうやら、新連携も2年目からマネージャーを増強するということで、「ヒマそうな私なら…」と声をかけてくださったようです。おそらく面接前に、業務の状況等を説明する予定だったのでしょう。

けれど、けれど! 訪問して担当課長にまず聞かれたことは、「失礼ですが、おいくつですか?」。こちらも、「???」と思いつつ、「26歳ですが…」と答えました。すると一同、「えっ!?」という表情。…老けてて、すみません(-_-;

そうなんです。皆さん、私のことを35歳くらいだと思っていたらしく、「マネージャーとしては少し若いけど、まぁ、いいか」とのこと。なぜか、初対面の方々に心苦しい思いをさせてしまいました(笑)。

ただ、マネージャーの話は、「さすがに、社会人経験がそれだけ短い方だと難しい」とのことで、立ち消えに。私としても、別資格の受験勉強中だったので、どちらにしてもお断りするつもりだったのですが…。でも、ここまで書くからには、これだけでは終わりません。皆さん、意外性をはらんだ第3話をお楽しみに♪

秋田舞美(中小企業診断士)



中小企業診断士 秋田舞美 プロフィール

秋田舞美
  • 1978年 札幌生まれ
  • 2001年 東証1部上場の化学メーカーに就職(審査グループ)
  • 2005年 中小企業診断士登録(登録番号:402913)
  • 2007年 秋田診断士事務所開業

※2006年より、(独)中小企業基盤整備機構 北海道支部 新連携担当としても活動(現職:アシスタントマネージャー)

得意分野 ・新規市場進出・戦略的な情報発信・公的施策への対応等
得意業種 ・製造業・営業、啓蒙活動と必要とするサービス等